小川正美 人生はホントの自分に戻る旅。

普通の会社員から離婚して無職になり一念発起、弁護士になった私の半生とこれからのライフワークを綴ります。

私の半生 ④ロースクール受験を決意(前編) 崖っぷち!

親友からのロースクール受験の誘いに、私は、少しの間、迷いました。

 

当時は、ロースクール制度が始まったばかりで(私達は2期なので1期が入学した直後から受験が始まりました)、どの学校も合格倍率は10倍程度の大変な人気でした。

 

ロースクールに合格したとしても、「あの」司法試験の勉強を3年は続けなければならない。

大学時代から、大変な勉強なのになかなか結果が出ない受験生を見てきたので、

新試験は合格率が高いとはいえ、そこまで頑張る知力、体力、精神力が、果たして自分にあるのか。

司法書士試験の勉強をして、法律の難しさや範囲の広さは分かっていました。それだけに、怖かった。

 

🌻🌻🌻🌻

 

お金の問題もありました。

少なくとも3年間、無職無収入。

そして、母も定年を迎えた。これまでのようには甘えられない。

 

もし合格できなかったら、30代後半で、職歴に大きなブランクがあるまま、社会で生きていかなければならない。

果たして再就職可能なのか。

社会で生きる=会社員として働く、という考えしかなかった当時の私にとっては、お金の問題は、大きなプレッシャーでした。

 

 

🌻🌻🌻🌻

 

 

そして何より、これらの山を乗り越えていく自信のなさ。

 

 

離婚した当初は、大きな問題からの解放感で溢れていましたが、

時間が経つにつれ、私は、自分の存在を肯定することができなくなりました。

 

結婚までした人と添い遂げられなかったのは、

自分が忍耐力が足りなかったからじゃないか、

女として魅力が足りなかったからじゃないか。

本当はもっと頑張れたんじゃないか。私が頑張れなかったから、うまくいかなかったんじゃないか。

 

また、

正社員キャリアが25歳から断絶していたことで、社会人としての自信を失いました。

 

子どももいません。

 

 

「私には、何もない。」

 

そんな風に思う日々でした。

 

 

本当はそんなことはなく、私には応援してくれる家族や友人、たくさんの時間、いろんな可能性があったのですが、

あの時は、そうは思えなかったのです。

 

 

🌻🌻🌻🌻

 

 

それでも、結局、私は、ロースクールを受験することにしました。

 

自分に自信がないこと以上に、

もうあとがない、私が私として生きていくためにはがむしゃらにやるしかない、

 

自信がないなら、つけるしかない。

 

と思ったのです。

 

🌻🌻🌻🌻

 

そして、もう一つ、大きな理由がありました。

 

 

母を、助けられなかったのです。

 


f:id:masamiogw:20180801193042j:image